プライムビデオで視聴できるけどスルーし続けた一作。2時間ドラマ感はあるが同性愛をテーマにした意外な一作でした。2009年製作だと思うとこのテーマ設定と内容は先駆的。
2年ぶりに再会したダーリンは、海外で同性愛を自覚し、現地で惹かれ合った年下男子と共に韓国へ帰国。絶句する彼女。プロポーズを期待していたものの、まさかの事態に混乱し逆上。
さて、
本作の優れた点は、同性愛に戸惑う主人公本人の恋愛ではなく、同性愛者と異性愛者の答えの無い葛藤と分かち合いに焦点を当てたこと。
主人公たちの言動に批判的なレビューが多いけど、見る側が汲み取るべきはそういう上っ面ではないんだと思う。「同性愛者は普通の結婚は無理に決まってるんだから欲張るな！」って言ってしまうと議論の余地無しと同じ事。理解出来なくともどう歩み寄るか、理解されない自分をどう受け止めて貰うか、がテーマだったのかと。
ラスト、3人がどうなったか、はっきりは描かれない。だけど、付かず離れずずっと3人で穏やかに生きるのもアリだろう。そういうほろ苦な人生の中にもハッピーは見出せるはず。
主演のチョ・アンさん、可愛らしい人だった。ホラン千秋と加藤ローサを混ぜたよな顔。少し前に活躍した女優さんみたい。
