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ボルベール <帰郷>のbebemamaのレビュー・感想・評価

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)
3.7
ペドロ・アルモドバル監督は3作目
「ペイン・アンド・グローリー」を観るかもしれないので
随分前にに「オール・アバウト・マイ・マザー」を観て「ジュリエッタ」は観た
なので、母娘の話だとは思ったが、まさかの展開に色々とビックリ

冒頭、強風の墓地
ライムンダとパウラの母娘とライムンダの姉のソーレは両親のお墓を磨いている
あの風だけでもなんだか不穏な雰囲気
そして、事件が起こる

その後はもう発覚しないかドキドキ
この事件でサスペンスかと思い
その話でずっと引っ張るのかと思ったら
まだまだ秘密が、、、

母娘三代、悲しい運命
しかし母娘とも旦那が酷すぎる!
許せない
最後にわかった事実は悲しくて
母娘は分かり合えて良かったけど

死によって離れてしまったが、死によってまた帰って来られた

かなり、悲惨で酷い事実ばかりなのに
途中レストランの話とか
ちょっとクスッとさせる所とかもあったり、結構明るめ
何とも展開が読めない
どういう系統なのか掴むのが難しかった
なんか不思議な感じだったんだけど、段々これはこれで面白いって印象に
余韻はいい

[娘に愛されない母親はとてもつらい]
母娘は理解しあってると強い!
娘が理解してくれてる母親は幸せ
そこに男が入る余地はない
ほとんど、男性は出てこない
いなくても生きていけるバイタリティがある(レストランの場面なんか、あそこで食事引き受けるの?ってなったもの)

ペネロペ・クルスはどの場面も美しく、とにかくたくましい
(ジャケットの派手な写真に負けてない美しさ)

やはり赤色が効いている

エンドロールはとても綺麗
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