ユースケ

8mmのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

8mm(1999年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

なぜ人間は残酷なものを見たがるのだろうか。それはそうしたいから。人間は残酷さに魅了されているのだ。

人間のダークサイドを描くアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーの脚本を、職人監督のジョエル・シュマッカーが監督し、B級映画スターのニコラス・ケイジを主演に迎えて映像化した本作は、スナッフフィルムの真相を追い、ハードゲイのジョエル・シュマッカーが慣れ親しんだアンダーグラウンドの世界が描き出されますが、いまいち盛り上がらない一本。

その原因はスナッフフィルムの依頼人と監督が殺し合い、残ったスカウトマンのオヤジと主演男優のハゲをニコラス・ケイジが私刑にするというボスを倒してからザコを倒す三段逆スライド方式にあり。
勢いで事件の真相をスナッフフィルムの依頼人の妻に告げて自殺に追い込み、殺しの覚悟をキメるために被害者の娘の母親に娘の死の真相を告げて絶望させるニコラス・ケイジの愚行も最低です。

とりあえず、ニコラス・ケイジとホアキン・フェニックスが仲良く並んで違法ポルノを観賞するシーンと売れる前のノーマン・リーダスの登場シーンは見て損はないと思います。