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ロンドン・コーリング ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマーのleylaのレビュー・感想・評価

4.0
ザ・クラッシュのジョー・ストラマーの人生を綴るドキュメンタリー。監督はジュリアン・テンプル。

キャンプファイアを囲んでジョーとの思い出を語るのは、ミック・ジョーンズ、トッパー・ヒードン、ボノ、ジャームッシュ、スコセッシ、ジョニー・デップ、ブシェミ、ジョン・キューザック、マット・ディロン、他にも元カノやミュージシャンなど多数。

ジョー・ストラマーが手描きしたキャンプファイアの島のクリスマスカード。みんなでボートで島に行ってキャンプファイアをしながら語り合い、演奏したかったんだね。カードがみんなの元へ届いた日に50歳でこの世を去った。彼の夢を果たすようなロケーションで撮ったのは、ジュリアン・テンプル監督の粋なはからい。

ジョー・ストラマーは外交官の息子として生まれ、イギリスの厳格な寄宿学校で反抗心を覚えた。一番最初の反体制=権力の象徴である父と学校だったと思う。クラッシュ以前の映像は貴重だし、日本公演の様子も印象的。

ミック・ジョーンズとのクラッシュ解散後初の共演が消防団組合のチャリティーライブというのが、らしくていい。

パンクな生き方を貫きながら、周囲に気を配り、すべての人に優しい。ファンへのサインの丁寧さは感動的だった。カッコよすぎる生き様。

「パンクロックとは他人の模範になること」

ブシェミの可愛い笑顔を観てたら『ミステリー・トレイン』が久々に観たくなった。


📌MEMO 映画の最後を飾るジョーの言葉

今こそ言いたい
その気があれば何でも変えられる
世界中のあらゆることを
人はルールにとらわれがちだが
小さなネズミの軌跡を追うのは止めるべきだ
人間は何でもできる
俺はようやくそれに気づき始めた
世界中で人間は傷つけ合っている
人間性を失っている
今こそ人間性を取り戻さなければならない
本来の心に従おう
欲は何も生み出さない
タイムズスクエアに看板を出そう
独りでは何も出来ない
俺はそう思う
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