南極料理人のJAMのレビュー・感想・評価

八人の越冬隊員の一年を描いた作品。

一年もの間、生物の存在さえも容易に許さない環境の南極にて観測を続けるという、言うまでもなく過酷な日々を送る彼らなのだが、本作ではそんな姿をほのぼのとしたコメディタッチで描いている為に緊迫感や絶望感は皆無と言って良い程にない。もちろんそれはコメディとして上質かつ良作である事の意味を込めて。そして何より言いたいのは、堺雅人演じる南極観測隊の料理担当の西村が作る料理の数々。美味しそうで堪らない、ラーメンをああも美味しそうに食べるものかと思ったものだ。