とがり

パーマネント野ばらのとがりのレビュー・感想・評価

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)
3.8
菅野美穂の魅力炸裂、寂れた港町の女たちの物語。
イケてるやつから街を出て行き、搾りかすみたいな人間しかいないと嘆くなお子は、よくある田舎の美容室をやりながら、母と娘と暮らしている。
これまたよくあるダメ男に引っかかり、捨てて捨てられ、男運がないと嘆きながらも明るく暮らすなお子。

なんとなく、ペドロ・アルモドバル作品に近い空気感。
どうしようもない日常を、笑い飛ばして生きる女たち。

そして、なお子の抱える秘密。

なお子の哀しみと戸惑いを、暖かく包むような終盤が印象的。
とがり

とがり