とがり

善き人のためのソナタのとがりのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.5
1984年の東ドイツを舞台に、反体制の疑いがある劇作家・ドライマンの監視を命じられた国家保安省のヴィースラー大尉の、体制への忠義と人間の良心の葛藤を描くドラマ映画。
鉄面皮おじさんの微妙な表情の演技が素晴らしすぎる。

邦題『善き人のためのソナタ』は劇中でドライマンが友人にして国家によって活動を禁止された演出家・イェルスカから贈られた楽譜のタイトル。そのピアノの音色がヴィースラーの心にさざ波を起こし、物語は予期しない方向へ展開していく。そしてまた映画史上でも有数のラストシーンでヴィースラーが手に取る◯◯◯でもある。
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