「観る者を選ぶ作品」第2弾!
相変わらず「無邪気なる狂気」をお見舞して来ます。
とある地下駐車場、その警備室でとある男が映画を観て
気味の悪い恍惚な表情を浮かべている…
その映画は前作「ムカデ人間」。そして、自身のノートに
詳細にその分析と独自理論を記載しているのだった…
頭の中の「狂気のノイズ」に飲み込まれ、彼の人生は
「欲望のカタルシス」へと走り出す…
って感じで始まる本作。
前作との一番の違いは、作品の主人公である「主犯」。
前作は「マッドでも一応サイエンティスト」であった…
しかし本作は「前作の狂信者の只の警備員」な点である。
その「知性なき稚拙且つ自身の欲望を満たす為だけの行為」が
作品の冷酷な残忍さとグロテスク描写に拍車をかけている。
前作より観る者を選ぶ内容なのは確実であるが、逆に言えば
「観る者が観れば確実に新たな刺激を得ることが出来る」
作品となっている。