S

ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険のSのレビュー・感想・評価

3.7
レフ・クレショフ(1899~1970) 1918年に最初の監督作品『ブライト技師の計画』を発表。革命直後のソビエトで世界初の国立映画大学の教授となり、クレショフ工房と呼ばれるワークショップで、後進の育成にあたる。フセヴォロト・プドフキンやボリス・バルネットが門下生として著名。「クレショフ効果」に代表されるモンタージュ理論を構築し、セルゲイ・M・エイゼンシュタインにも強い影響を与えた。映画の黎明期に理論的な礎を築いた存在。

クレショフ工房 第一作品。
サイレント映画。
ボリシェヴィキとは、「多数派」の意。ロシア社会民主労働党が分裂して形成された、ウラジーミル・レーニンが率いた左派の一派。

アメリカ人のウェスト氏は、社会主義者による悪魔の国とされるソビエトの実情を確かめるべく、カウボーイのジェディ(ボリス・バルネット)を用心棒にソビエト旅行。
そんな彼を狙う詐欺師一味が現れ、次から次へと珍妙な事件が発生するのだが…。
アメリカ人の先入観を巡る、見せ場満載のドタバタ風刺コメディー。
S

S