ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険の作品情報・感想・評価

ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険1924年製作の映画)

NEOBYCHAINYE PRIKLUCHENIYA MISTERA VESTA V STRANYE BOLSHEVIKOV

製作国:

上映時間:65分

3.7

「ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険」に投稿された感想・評価

眼線で音を表現する。これぞ無声映画だからこそ研ぎ澄まされる映像表現!!!オーソドックスなサイレントコメディって感じで面白かった。偽ボリシェヴィキ三人衆の横並びショットが可愛くて笑っちゃった。


6月38本、仕事本格的に始まったにしてはまあまあな本数。
今年計245本
驚愕のソ連国策アクションコメディ大活劇!
こんなに愉しい国策映画、ちょっと他にはありません。

キレッキレのアクションを見せる主人公のカウボーイ、ウエスト氏(WEST=西、つまり西側諸国のアメリカですね)を演じるのは後に名監督となるボリス・バルネット。
なんと若い頃はアクションスターだったのね。

余談ですが、この映画を劇場で見たとき、伴奏もBGMもなく完全無音での上映。
「なるほど、完全無音だと絵が良く見えるなぁ」なんて感心していたのだけれども、上映終了後明るくなるやいなや「音響に不具合があり申し訳ございませんでした」のアナウンス(笑)
いや、でも逆に良かったですよ。
ryom

ryomの感想・評価

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アレクサンドラ・ホフロワさんて監督もしてるの!ロシア語で検索しないと駄目か、、
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.7
完全サイレント上映
主人公が読む雑誌の「典型的なボリシェヴィキ」という記事の野蛮なロシア人の雑なイメージ。その雑誌を笑い、彼のステレオタイプにつけ込む悪党たちのストーリーなのだが、所構わず撃ちまくるカウボーイも結局めちゃくちゃアメリカへのステレオタイプなのが凄い。暴走スイッチが入るのが早すぎて凄いのだが、この追いかけっこがやはり白眉。
かなり激しい活劇を、細かいモンタージュを駆使しながら、上下左右、縦横無尽に見せていく。カーチェイス→はしご→屋上→綱渡り→窓にダイブの流れが楽しい。はしごとか綱とかのアクションってボリス・バルネット本人がやってる訳じゃないよね?取っ組み合いも超激しく、物をぶん投げて物体が割れて倒れてと大騒動なのだが、とくにサイレント映画にあっては、取っ組み合いはこうであって欲しいよな。
本作の細かいモンタージュだが、特に前半は、ソヴィエト・モンタージュ派というよりはグリフィス直系の時空間の連続性を維持する繋ぎという印象が強い。中盤以降はカットバック主体のシーンも増えてくるが。
同じクレショフ監督の「掟によって」でも怪演を見せていたアレクサンドラ・ホフロワはやはり凄い。「掟」でいかんなく発揮されていたギョロ目もさることながら、ニヤッと笑うと口がグバッと横に開くのが口裂け女みたいで良い。歯が多い感じ。細い体をナナフシのように動かす忍び歩きも素敵で、このアクの強さは、サイレント期だからこその名優だなと思う。
登場人物の想像のカットが面白い。靴下の星条旗に脱帽する似非紳士、火炙りにして人を食おうとする野蛮人イメージ。
散々やられた挙句に、「ボリシェヴィキに栄光あれ」となってしまうアホ米国人の主人公。プロパガンダへの持って行き方が横着過ぎて笑う。
tokio

tokioの感想・評価

3.5
Rec.
❶20.03.13,シネマヴェーラ渋谷(35mm)/ソヴィエト&ジョージア映画特集
恐ろしいらしい国のおはなし。

上映前に言われた。
「この映画は完全無音での上映です。」
なるほど、またもや僕の宿敵ということで。
寝不足でもあったため、眠るであろうことは確信していたけど、まぁ鑑賞。

冒頭、ウェスト氏がこれから危ない国へ行くことがわかる。
その国のことが書かれた雑誌は、幕末日本による異国のイメージのように素っ頓狂で笑えた。

あとは記憶がない。面白い雰囲気を纏っていただけに、ちゃんと観たかった。
ボリス・バルネット俳優としても超カッコいいし、汚くて良かった。活劇としか呼べない。
cinemaQ

cinemaQの感想・評価

4.0
馬鹿馬鹿しくて面白い。
全員顔が良すぎる。愛人役の女の顔!
ボリス・バルネットの活劇っぷりがすごい。
アノ

アノの感想・評価

3.6
とにかくボリス・バルネットが勘違いして暴れるパートがめちゃ楽しい。
電線が外れて図書館に突っ込むショットがさいこー。

まさかバルネットの監督作より先に主演作を見ることになるとは思わなかった。

このレビューはネタバレを含みます

おそらく西側諸国に向けて制作された世界初のボルシェヴィキ国家のプロパガンダ映画。
なんだけど細かいことを抜きにして素直に楽しい。
アメリカ人をステレオタイプに描きながらサイレントらしく表情や動きにアクセントをつけて、ほどよくコミカルにデフォルメ。
イカれたカウボーイを演じた監督になる前のボリス・バルネットの本人なのだろうか?という軽技アクションをはじめ、悪魔が住むというモスクワを舞台にしたドタバタ劇はプロパガンダの役割以上に響いてくる。
ただ、猫は投げちゃダメ。
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