天豆てんまめ

アバウト・シュミットの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)
3.6
ジャック・ニコルソン。定年退職。妻の死。娘の結婚。孤独。不安な日常。
7時きっかりに目覚めるがやることがない。退職した会社に後任の若造を尋ねるがもちろん居場所もない。人生で意味ある事は何か、、何も見つからないまま時は過ぎていく。よく、人生の目標が見つからない時、自分が命終える時、何を思うだろう、という視点から想起するといい、と言うが、この作品もまた、観ながらにして、いつのまにか自分の人生を考えている。自分の心に潜む願望があるのなら、それは必ず挑戦した方がいい。死ぬ前に後悔するのは目に見えているのだから。それと今目の前にある幸せをしっかり感受しよう。分かりきった感慨なのだけど、こういう作品を観ることで普段忘れている、ある感覚を思い出せる。映画にはそんな力もある。花粉症でぼんやりした頭で死ぬ前に挑戦したいことをノートに書き留めていく。