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レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙/刑事グラハム 凍りついた欲望の盆栽のレビュー・感想・評価

3.6
マイケル・マン監督の『レッド・ドラゴン』も見逃すな


『レッド・ドラゴン』と聞くとどうしてもリメイク版を思い出してしまいますが、初映像化としては本作であり、ハンニバル・レクターの初登場作品も本作。本作はハンニバル・レクターシリーズの一作目とされていますが原作小説同様、レクター博士はただの脇役。ここがリメイク版と違う点の一つです。リメイク版はアンソニー・ホプキンスのレクター像が完璧すぎる為、大幅に登場回数を増やしていますよね。

ストーリー展開は原作小説、リメイク版と少し違うものになっています。リメイク版の方が原作に近い内容。特に最後のダラハイドとの戦いはかなり違います。緊張感はリメイク版の方が凄いです。本作は派手な音楽と共に繰り広げられるのでアクション映画っぽい描写。マイケル・マン監督らしい作風を楽しめるサスペンス映画。

ハンニバル・レクターがたとえ脇役とはいえ登場するシーンは痺れます。アンソニー・ホプキンスほどのサイコパス感を期待してはいけませんが、それでもちょっとしか登場してないのに鑑賞後にはしっかりとダラハイドのストッキング姿と一緒に印象に残るもの。役者は違えどハンニバル・レクターという人物はやはり好きですね。

5年後にこの原作シリーズがアカデミー賞を勝ち取るとは誰も思わなかったであろう…
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