りんとん

ペイ・フォワード 可能の王国のりんとんのレビュー・感想・評価

5.0
何度観たか数えられないほど、繰り返し繰り返し観ている。
恩送りという概念をこの映画で知った。

家庭問題を抱えて育った子どもは、大人になってもキズを抱えているんだよな。

個人的にジェームズ・カヴィーセルが好き。
ヤク中の役だから汚さと不健康の塊みたいな感じだけれど、綺麗な目が心を惹きつける。
トレバーは失敗したと思っていたけれど、きちんと次に渡せたもんね。すぐに結果を求めているところが未熟で、子どもらしくて可愛い。

ラストは賛否が別れ、後気味が悪いという評価をされることもあるが、こんなにも愛らしい子どもが刺されて死ぬという不条理がこの世にはあるということを、私は感じた。
ペイ・フォワードで繋がっていった人たちが、トレバーの家にキャンドルを持って集まってくるところが…ね。
素敵な情景だけれども、アーリーンとユージーンの気持ちを思うと、とても辛い。
りんとん

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