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楢山節考のmanaminieのレビュー・感想・評価

楢山節考(1983年製作の映画)
3.3
映像演出やカメラワークが怯えるくらい古いのに、シーンの切り替えがテンポよく、山の四季の移り変わりもスムーズでストレスなく観られました。
水子や顔のあざが完全に作り物なのは現在の画質で観ているせいなのかな…?

原作未読なので、謎の用語や村のしきたりと思われる表現が分からない場面はありましたが、推測しながら観つづけていると、なんとなく分かってくる。そういうところも「因習」っぽいかもしれません。

登場シーンが多いわけではないけど、倍賞美津子がサバサバして強くてキレイで印象的。

ラストシーンの着物を見つめる緒形拳の表情がたまらない。母を思う息子と奴/実際的で将来を見ている嫁たちと孫、の対比が表現されていると思いました。
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