しろくま兄サキス

ももへの手紙のしろくま兄サキスのレビュー・感想・評価

ももへの手紙(2012年製作の映画)
2.0
【水木先生には仁義通したのかな?】
結論から言うといろいろ残念。風光明媚なロケーションを美麗な背景美術と比較的リアルなキャラクターで描くご当地アニメ。たしかにアニメ向けな題材ではあるけど、このキャラ設定なら実写企画でもよかったのでは?お芝居で登場人物の心情表そうとするのは成功してるかもしれないが肝心の妖怪三人組の存在意義が弱い。なぜなら、水木先生作品に共通するテーマ、人間と妖怪が絡み合う悲哀や可笑しみがほとんど感じられず。つまり人間がかけてない。 ラストの母親の急病と台風接近の畳み掛けもどうも取ってつけたよう。で、最後これが親子の愛ですと言われてもなぁ。監督の死生観、家族愛の押しつけにはちょっと反発したくなってしまうね。