Kamim

タクシードライバーのKamimのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.0
トー横キッズ(美少女)と新宿を流しで走るタクシーの運ちゃん が出会って○○...?!

っていうとまるでB級映画だし舞台は70年代NYなんですが、
このタクシーの運ちゃんことトラビスが社会から徐々に遠ざかって、ぼんやりと怒りと不満を溜め込み静か〜に狂ってく様子が超絶リアル。鬱じゃなくて躁の方にどんどん向かって行動力高めになっていく描写もすごく納得なのよね。

拳銃を構えるシーンもモヒカンもあまりにも有名なんで、それがきた瞬間、反射的に「やっぱカッケェ〜!」って思っちゃうんだけど さすがに3度目の鑑賞なので「いやくっそヤベー奴じゃん」ってなりました。

最後30分は瞬きのできないような展開と演出、そして映像の気迫でサティスファイな時間を過ごすことができます。映画として名作だけど映像としても秀逸で魅入る。

ラストはTHEアメリカを感じさせる終わり方でありながらエンディングのフッテージまで余韻と緊張感があって、あの後トラビスはどうなったんだろうと、いつまでも彼のことを考え続けたくなる...そんな名作でございます。
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