mさん

ぼくらの七日間戦争のmさんのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメ感がすごい
いつの間にかシェフの服着たり
カツラがとれて笑われたり
だけどそれがいい。アニメでやれよとはならない。戦車や花火など凄すぎる実写ならではの迫力がちゃんとあるので実写としての価値はある。

とにかく展開が早いというか、男8人のキャラクター描写を最小限にとどめてどんな関係性かも示さずにいきなり次の瞬間立てこもってるのが最初は混乱したけど、徐々にわかっていくからよかった。最初のキャラ紹介なんてしなくても途中からわかっていけるからいいのだ。テンポが大事だって感じがした。ただオチまでテンポ早くてやっつけなのが人間ドラマに興味ない感じがしてしまった。

ちょいちょい人間関係で納得できないとこがあって、秒で菊池と空手少年が仲直りしたりするところは流石に人の感情の流れとして理解できなかった。あんなに食事をぶち壊されてやり直そうと笑顔で言えるシェフの男の子はいい奴というより若干不気味だった。正直あのケンカからちょっとは分断や気まずくなるはずなのにすぐに元通りになるから自分と違う存在に感じてしまった。

女子3人が男子8人の仲間に加わった理由をもっとしっかり描写してほしかった
多分自分達のせいにされて
学校が嫌になって仲間になったんだろうけど
あれだけアニメアニメした作風だから
「もうあったまきた!」みたいにいって教室を抜け出してしまうみたいな描写があればすごくわかりやすかったのになと思う。

完全に子供正義、大人悪みたいな二元論で描かれてて、これは今の時代出すのは難しいだろうなと思った。これがリメイクされた2019年版が楽しみ。
mさん

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