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ランブリング・ローズのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ランブリング・ローズ(1991年製作の映画)
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"I love you all." 四次元の世界に入る。生い立ちから自由奔放に男たちを誘惑してしまう"若く魅力的"なローズ(ローラ・ダーン)。群がる"猿"たちに彼女の道徳観や貞操観念を疑い困惑する周囲。とりわけ彼女を引き取ることを決めた張本人"公正"夫/父ロバート・デュヴァルは強硬な姿勢で追い出そうと躍起になっていく。それでも彼を非難しないローズ。また庭に誰か知らない男がいる!誰と関係を持った?それが複雑で…。皆を愛する。でもただの人間の女の子、完璧じゃない。誰も完璧じゃない。まだまだ性別によって役割が決められていた時代、服装からも分かるようにきっと当時においては今以上にとりわけ際立つものがあって、それを流行病と呼ぶ始末。そして、そういう女性がいたとして普通なら同性受け悪そうだし、自慢の止まらないべた褒め幼い子供たちもいるならなおのことだろうに、なぜか一貫してローズ擁護派の妻/母ダイアン・ラッド。語り手となる視点人物は潜在的に悪を抱えた興味好奇心の塊の長男。
《愛》って?男どもが付け入り利用すること。見て見ぬ振りしては都合よく搾取する気持ち、心の隙間。セックスじゃなく愛を、このメッセージを誰もが噛みしめるべき。真に価値のある作品。ローズは生きる。

「存在自体がくどくてうんざりする」「彼女は生殖機能を失っています」淋病、結核、神経症「性的な衝動に対する制御ができない」性欲過多「我々皆が愛してる、行いに気をつけて」遂に追い払ったな「彼女の生命力には敵わないわ」彼女は創造の世界にいる
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