金柑

セーラー服と機関銃の金柑のレビュー・感想・評価

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
3.7
鮮烈ってこういうことを言うのか。
ストーリーはともかくとして思っていた以上に映像と演出が凝っていて、ワンシーンまるまる人間がちんまりとしか映ってないロングショットだけとか、長回しとか、ビルのエレベーターに乗ってるのを外から撮るとか、これって薬師丸ひろ子を推してるアイドル映画ってわけじゃないのか…?
長回し凄かったけど大通りの縦揺れ酷すぎてよくNGにしなかったな、ガチの一発撮りだったのか。
突然の謎衣装×人体実験×オルガンBGMとかはアングラ演劇感あったし、雨の中二人で台詞を繰り返すのは小劇場風味あった。終わり方も凄かったな…
でも少しクセになる。嫌いじゃない。そしてこの中で輝いてる薬師丸ひろ子、その輝き方がいわゆる可愛らしいアイドルとしてではないのがめちゃめちゃ良い、本当にすごい。

星泉の話し方とか取り巻きのノリとかがジブリとかのアニメみたいだなと思ったけど、たぶん80〜90年代の映像作品の話し方ってことなんだろうな…?

おじさんの姿しか知らなかった色んな人が40年前の姿で出てくるので混乱がすごかった。柄本明の髪が黒々しているし高校生役の光石研とかいう概念、頭がバグる…
渡瀬恒彦かっこよかったな………
金柑

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