アイドル映画の金字塔と思ってたら、そうじゃない。
かなり異様な映画。その異様さがおもろい成分にも侵食してて奇跡的に面白い映画になっている。
骨格のストーリー自体攻めてるのに、薬師丸ひろ子さんを中心に渡瀬恒彦さんや三國連太郎さん等のジャンル違うやろの配役の化学変化。アイドルと日活ロマンポルノの同居。アップで薬師丸さんのキラキラした顔観たいのに無理くりな長回しがもたらす緊張感。クレーンで吊るされる、歩きだしてからバイクに乗って疾走するがワンカットの怪我しそうなアクション。なんじゃこれ？が興味を薄れさせるでなく、次どうなるのの前のめりにさせる。
少女から大人に…がハイヒールで滲ませる演出なんかも、ワケわかんないラインのスレスレ上いってるからこそ格好いい。
マーケティング的にこちらが観たいものでなく、薬師丸さんを素材に創りたいもの創る的な監督の良い意味の我が儘が成功したような。
