ShinMakita

トリプルクロスのShinMakitaのレビュー・感想・評価

トリプルクロス(1966年製作の映画)
2.0
第二次大戦直前のロンドン。
イケメン紳士エディ・チャップマンの職業はプロの金庫破りである。〈ゼリグナイトギャング〉を名乗り、22ヶ所もの金庫を特殊爆薬でこじ開け金品を強奪してきたが、ちょいとのんびりしようとリゾート地ジャージー島へ向かったのが運の尽き。そこで官憲に捕まり刑務所に収監されてしまった。そして10ヶ月…ナチスドイツがフランスを占領し、ジャージー島もドイツ統治下となってしまう。そこでチャップマンはチャンスと見てナチスに協力するから釈放させてくれと訴え始めた。これを聞いたドイツ国防軍スタインヘーガー大佐とナチの女スパイ・ヘルガはチャップマンと面接し、採用を決定。国防軍諜報部のスパイとして彼を訓練し、〈フランツ・グラウマン〉という偽装身分を与えて実務に就かせることにした。直属の上司は強面のフォン・グルーネン大佐だ。チャップマンはフランス国内のレジスタンスたちを検挙して実績を挙げ、大佐の信頼を勝ち得ていくが…


「トリプルクロス」


イケメンで大胆で女好き、そしてかなり狡猾な主人公エディ・チャップマン。カネのためにナチとイギリスを渡り歩いた二重スパイの活躍(?)を描いた実録映画。007シリーズの雰囲気満載なのは、監督がテレンス・ヤングのせいもあるし、ゲルト・フレーベとクロディーヌ・オージェが出ているせいもあるでしょう。チャップマン役のクリストファー・プラマーが好演。グルーネン大佐役ユル・ブリンナーのカリスマ性と、ヘルガ役ロミー・シュナイダーの魅力も見どころ。テンポも良くてスリリングだし、ユーモアもあって飽きませんね。ただ、後半フランスに戻ってからはちょっと失速。でもオチは鮮やかな切れ味。エンディングの主題歌もダサカッコ良くて好きだなぁ。
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