会社にジェニファー・ジェイソン・リーにすごく似ている後輩がいるんだけど「◯◯ってさぁ、ジェニファー・ジェイソン・リーに似てるよね。よく言われない?」って切り出せない何かはある。
その後輩なんだけど、すごく良い奴で、私が今までに出会った人たちの中でも屈指の人の良さ。一言で言うと人格者。人間ができてる。そんな後輩に「気を悪くしないで聞いて欲しいんだけど」とか「いい意味で」とか言いたくないし言えない。
でもいつか、似てるって伝えたい。
そんな気持ちを歌にしました。
聞いてください。
『ジョージア』
音楽の才能がある姉~🎵
音楽の才能がない妹~🎵
そんな姉妹の物語~🎵
脚本家の母が書いたシナリオを~🎵
ジェニファー・ジェイソン・リーが~🎵(リーが~🎵)
自らプロデュースして主演した~入魂の一作🎵
ハリウッド作品らしからぬ~🎵
濃密で容赦の無い~🎵(無い~🎵)
起伏の乏しいリアルな人間ドラマ~🎵
すっごくすっごく良かったんだけど~🎵(VHS~🎵)
今時ないよ~🎵(VHS~🎵)
苦労したよ~🎵(VHS~🎵)
音楽の才能が無い妹の歌声ってどんな感じなのだろうか。メソッド演技法を確立した、かのリー・ストラスバーグのもとで演技を学んだという演技派女優ジェニファー・ジェイソン・リー。彼女は果たしてどんな歌声で歌うのか。ワクワクしながら観た。
なかなかやってこないソロ。
ようやくそのシーンがやって来ました。
ジェニファー・ジェイソン・リー「♪~♪~」
…。
自分でも
何故だか
よく分からないけど
死にたくなりました
なんだこの歌声は
すごい
さすがジェニファー・ジェイソン・リー。なりきってる。アルコール、ドラッグ、音楽の道を歩む者が堕ちるダークサイドを体現するセイディがリアルに伝わってくる。
天才の姉ジョージアと、うまくいかない妹セイディ。妹は姉に憧れたんだろうなあ。歳が近いだけに、尚更余計に諦めきれなかったに違いない。どこかで折り合いつけるとか、出来なかったんだろうなあ。
まるで一人芝居でもしているかのような扱いもしょうがないよね。お姉ちゃんがいつブチ切れるか分からなくてハラハラしました。ここまで来ると取り返しがつかない気がしてくる。そんな姉妹関係が切ない。
自分の歌唱力を信じて疑わないセイディが
大観衆を前に歌います。
このセイディが
歌っちゃうのこれ?
絶対にやめた方がいい
よした方がいい
セイディ「私を戻して私を戻して私を戻して私を戻してあの日に帰して~♪」
((( ;゚Д゚)))ヒイイイイィィィ
歌いきった
つらい
こんなにツラい歌を聴くのは初めてだ。
毒の沼地を歩いているような気分だった。
大人になれなかった妹と、それを重荷と感じながら生きる姉。タイトルの意味。ツラい。ツラくて切なくて、いたたまれない気持ちでいっぱいになるからもうホントどうしよう。
心から姉妹で笑い合うワンシーンに唯一救われました。