ルーマニアで実際に起きた凶悪な事件をベースにしたホラー映画です。ホーム・インベーションものとも言えます。
教師のクレモンティーヌと作家をしているリュカの夫婦が深夜寝ていると、何者かの気配が。
リュカが庭にとめてある車を調べに行こうとすると、突然、車が動き出します。
驚いて家の中に避難すると、今度は電気と電話が切られてしまいます。
陸の孤島となった家で、何者かに襲われるリュカたち。
はたして侵入者の正体とは・・・・・・・って、邦題が正体不明というぐらいなので、最後の方まで正体はわかりません。
その正体が、本作の最大の肝となるわけで、これが実話だっていうんだからマジで恐ろしい話です。
尺が80分もないほど短いのですが、全編の7割ほどが家の中での追いかけっこに費やされるので変化に乏しく、けっこう途中でダレてきます。
廊下とかをおっかなびっくり歩いている場面が多くて長く感じるんですよね。緊張感があって、お化け屋敷感覚は味わえるんですけど、主に逃げ一辺倒の展開なので淡白といったら淡白。
それにしても、どんだけ広い家なんだよって感じで、なんだか羨ましくなってしまいました(苦笑)
敵の正体がなんとなく分かってきてからは、正直、「もっと反撃しちゃえばいいのにな」とか思ってしまいましたが、あんな目に会えば仕方ないのかな。
ラストは見せ方も巧く、虚無感のある終わり方が良かったです。人によっては本当に衝撃的なラストでしょうね。
でも、日本でもありそうですよ。信じられない事件が毎日のように報道されていますからね。
あまりグロい場面はなく、ほぼ光や音で驚かす系なので、グロに耐性の無い方にもオススメできます。
