ニクガタナ

ジェイコブス・ラダーのニクガタナのレビュー・感想・評価

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)
3.6
兵どもの夢のあと。
タイトルはめっちゃ覚えてて、面白かった記憶もあるんだが、夢だったんじゃないかってくらい何も思い出せなくて再鑑賞。エイドリアン・ライン作品はこれしか観てない。ベトナム戦争の戦場から始まり、NYの地下鉄の中。夢から覚めても幻覚に追われ、軍が隠す秘密を追い、何が夢か現か判然としない展開。構成が上手いんだろう。え?そっちが夢?って何度もリアルがどこかわからなくなるところに来て、終いにはリアルそこかーい!ってなるんだけども強引ながら伏線はちゃんと張られてて、夢の在り方にリアリティを感じられるのが納得につながるのかも。私もこうゆう時空を超える生々しい夢見たことあるもん。演出も撮影も編集も劇伴も丁寧な仕事が醸す上質感。主人公を演じたティム・ロビンスが迫真のいい表情を魅せる。息子役のマコーレ・カルキンが女の子みたいに可愛い。アバズレ風情なのに健気な彼女もちょうどいい具合に可愛い。女性の撮り方が上手い。
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