KAZ

汚れた英雄のKAZのレビュー・感想・評価

汚れた英雄(1982年製作の映画)
3.0
大学の時に家庭教師してた高校生がバイク気狂いで、勉強教えてからそいつの持ってるバイク雑誌をよく読んだよ。
丁度その頃、友達が皆バイクの免許を取り出したから俺も感化されて免許取った。
それがバイクとの出会いで、それからずっと、社会人になった今でも車よりバイクに乗る方が楽しくてバイクの方が好き。

この作品も大学の頃にレンタルで観た。
俺にしては珍しく、この作品の元になった小説を読んでいて、丁度ライダーになった頃だったからめっちゃ小説の北野晶夫がカッチョ良く思えた。

それから映画を観たわけだけど、時代背景が小説の60年代じゃなく現代になっていて、世界グランプリロードレースじゃなく全日本選手権だからストーリーも大幅にスケールダウン。長編小説を1本の映画で纏めようとしたのが失敗だ。
小説と同じなのは主人公の名前とジゴロって事だけ。あとは別モノ。

陳腐なストーリーだしやたらと草刈正雄のケツばっか出て来てさ、期待外れでガッカリだったね。
強いて言えばラストの夕暮れ時の菅生サーキット。スタッフとの別れのシーンでバックに流れてたBGMが好きだったな。映像も綺麗だったし。

でもレースシーンだけは流石にあの時代、実際に全日本の頂点目指してた若きスターライダーだったYAMAHAの平忠彦がライディングしてたからホンモノの迫力あったよ。

映画としては駄作なんだけど、平とYAMAHAのTZ500(YZRではない)が良かったから良しとしよう。
因みに俺のバイクもずっとYAMAHAだ!
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