トッシー

レオン 完全版のトッシーのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.0
久々に見返してみました。
ちなみに完全版は初見。

不適切だと言う理由で
通常版からカットされた
3つの追加シーンがあるそうです。

それらを含んだ完全版だと、
マチルダの印象が
大分違って見えるそうよ…

確かに…
通常版の記憶が もはやあやふや!
…だったんですが、
通常版より大分
マチルダが際どいですね。
うん… 際どい…

でも、感想は結局一緒、
何回観ても、通常版でも完全版でも、
本当に一緒…

マチルダ役、
ナタリー・ポートマンが
とんでもなく凄すぎるんよ…

もうね、際どかろうが何だろうが、
結局ナタリー・ポートマンが凄い!
凄いの一言、それに尽きる!

当時13歳?ですか? 中1?
中1であんな演技できる奴おる?
芦田愛菜やったらできるん???

妖艶な魔性から
無邪気で愛らしい幼さへ
クルクル変わる表情と雰囲気…

女性と少女の狭間に
絶妙なタッチで存在する
危うくて アンビバレントな魅力。

もうとんでもないよね…

しかもこれが映画デビュー作やって。
バケモンですよ。

この人は絶対凄い俳優に
なるやろな…
…と思っていたもんですが、
やっぱりなったもんね…

もちろんね!

ジャン・レノは渋いし!

ゲイリー・オールドマンも
ゴードン警部を観るまでは
素でも狂人のはずだ!
…と信じさせられたし!

レオンとマチルダの
別れのシーンもグッとくるし!

他にもたくさん
見所があると思うねんけど

もうこれは
ナタリー・ポートマンの映画ですよ…

けれど、ナタリー・ポートマン自身は
この映画への出演を
100%ポジティブな経験だった、
としながらも
今は複雑な感情があるみたいですね…

まあねえ………
公開当時も微妙に
議論があったと思うし、
実際ヤベえと、通常盤から
カットされたシーンも
あったわけやからなあ………

確かに、レオンとマチルダが
全然微笑ましくないもんね。
見てはいけない感がある。
ハラハラする。

だから、
コンプライアンス的な話になると
不愉快に感じる人も
いるのも分かります…

けど、その辺の塩梅も
ナタリー・ポートマンの凄さで
ブーストかかってる気がすんのよね。

こんなにハラハラするのは
ナタリー・ポートマンだから、
…だと思うんですよ。

そんでそのハラハラも
この映画の大きな魅力の1つ
だったりする。

そんなハラハラした
危険な世界でしか癒せない
孤独と孤独………
育めない愛情………
ああ… ハラハラする………

特に完全版は通常盤よりも
そんなハラハラが
大きいんじゃないでしょうか?

確かに面白いんだけど
観てて複雑な感情にもなるんよ…

他の子役だったら、
こうはならんかったんちゃうかなあ…

あの年齢にして、
コンプライアンスにも
真っ向から喧嘩を売る
危険な魅力と演技………

やっぱりこの一言に戻る。
ナタリー・ポートマン凄い。凄いよ。

そこまで計算して
キャスティング & 演出したんなら
リュック・ベッソンも凄いすね…

…と言うか、リュック・ベッソン
シンプルに変態なんかもね。
良い意味でも悪い意味でも…

とにもかくにも
色褪せない名作であることに
間違いないと思います!

2021-77
トッシー

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