殺し屋のレオンと敵討ちのために殺し屋になることを望む少女マチルダを描いた作品。おっさん×女の子に燃える(萌える)人にはオススメの映画。マチルダも可愛いがレオンもそのうち可愛く見えてくる。不思議だなぁ。
殺しの特訓シーンだけではなく、ちょっとした日常描写も丁寧に描かれているのもポイント。「どうせ殺し屋と女の子の物語なんて悲しい結末に決まってる」とわかってるからこそ、何気ない日常シーンがいとおしく、切なく思えてくるのだ。
アクション・クライム映画にジャンル分けされがちだが恋愛映画の側面も持ち合わせており、彼女のレオンに対する思慕とも恋とも取れる繊細な感情も丁寧に描写されている。そしてレオンのマチルダに対する不器用な愛も、また同様に描かれている。どっちもお互いを思ってるからこそ、あのラストは切ない。
殺し屋と女の子の温かい心の交流を描きつつも、何処か寂しげな無常感が漂う雰囲気の一作。
