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ドラえもん のび太とブリキの迷宮の景のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロボットの反乱を扱う作品は珍しくもなく、ナポギストラーも『ターミネーター』のスカイネットみたいなものだけど、「ロボットに頼る主人公を描く漫画で、便利な機械に頼り切ることへの警鐘を鳴らす話を描いている」というのが素直に面白いと思うんよね。ドラえもんというチートキャラが封じられるのも、ドラえもん復活後のあっという間の解決も象徴的だった。海底に捨てられたドラえもんの「のび太くん、もう一目会ってから僕壊れたかったよ」も切なかったな……。あとロボットといえばミニドラえもんの「ドララ!」も可愛かった。

前半はのび太のクズっぷりに拍車がかかっていたし、いきなりのび太たちに「君たちはチャモチャ星の人類を救うため、先ほどの反乱軍と戦うのです」とか「大丈夫、君たちなら戦えます」とか言い出す厚かましいサピオくんにもイラッとしたし、突然のサンタクロースの登場に面食らったりもしたけど、なんだかんだで最後まで楽しく見れたから藤子・F・不二雄はすごい。
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