美しい。
私には、この一言に尽きます。
浜辺にポツンと取り残されるグランドピアノ。
ピアノを弾きたい一心で、いばらの道を浜辺まで戻る親子。
そして浜辺で嬉しそうに、何時間も何時間も、旋律を奏で続けるエイダ。
それを戸惑いとともに、エイダの気が済むまで優しく見守り続けるベインズ。
天使のような娘。
想いを伝えるために選んだ手段。
そして何より、マイケル・ナイマンの音楽。
何もかも、全てが、本当に美しいです。
劇中、ホリー・ハンターが自分でピアノを弾いているというのが、また素敵ですね。
最後の最後、ほんの一瞬だけ映るエイダのはにかんだような笑顔が、この作品の救いになっているのではないでしょうか。