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光に叛く者のkaoruiのレビュー・感想・評価

光に叛く者(1931年製作の映画)
2.5
一人の囚人が密告者としての業を背負い追い込まれ、命が絶たれる残酷な絵が予め提示される。冤罪ながら実直に刑に服す主人公は後釜になることを強要されるが拒絶せざるを得ず、希望の道が閉ざされそうになる。昨今のスリラー劇にも劣らない冷え冷えしたソリッドなプロットだ。
囚人同士の友情と愛の力が蟻地獄に落ちていく青年を救い出すのだが、人間の善性を信じるホークスの温かな眼差しでもある。
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