スペイン映画はあまり観た事がないのですが、
とても感銘を受けました。
これは考えさせられる作品ですね～・・・
事故で首から上以外動かせられない男性が主人公。
この主演、ハビエル・バルデムがすばらしい！
凄すぎます、この人。
１９６９年生まれということは、この作品を撮ったときは
３５歳に達していないということですよね？
見えません、どうなってるのかと思うほど。
役作りという域を超えた演技で、完全に本人になりきってます。
この作品の詞的なタイトル、久しぶりに和訳が光りますね。
観たくなるタイトルです。
ただ、この作品のテーマは実に重いです。
これはネタバレではなく、作品の当初から出てくる内容なので
触れさせていただきますが、それは「尊厳死」です。
大変に難しい問題ですね。
日本では安楽死、尊厳死ということに携わると法に触れます。
ただ、呼吸器の停止、脳死なども厳密には関連しますが、
この辺りはまだあいまいですね。
気持ちはわかりますが、辛いのは本人だけでなく
なんといっても家族です。
今回もその辺りは丁寧に描かれています。
普通の家族ではなく、一癖ある存在であるために
その描写はよりリアルになってます。
哀しい作品ですね～・・・
泣かせるためでなく、考えさせるために作られたであろう
本作品、見所、思うところがたくさんあった
いい作品だと思います。
ハビエル・バルデムだけで一見の価値アリ！
