LEO

小さな恋のメロディのLEOのレビュー・感想・評価

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)
2.8
結構有名どころの古典名作を観ていないかもしれない自分。
初鑑賞です。
でもこの作品で感動するには、自分は歳を重ねすぎたのかもなぁ。
そもそもダニエルとメロディのようにこんなにもピュアに人を好きになった事があるんだろうか?
自分はオーンショーのように、人は応援出来るけど自分の本音はさらけ出せない子供だったもんなぁ…(現在まで続く)。

「50年って150学期。そんなに愛せる?」
「できるよ。だってもう1週間も愛してる」
何も知らない11歳の子供同士の、ままごとのようなピュアな恋愛ストーリーでした。

…が!
心が荒んでしまったオッサンは思います。

・エロ本を母親に見つかっても全く動じない
・食卓で父親の新聞にいきなりマッチで火を付ける
・気に入った女の子には周囲の目も気にせずぐいぐいアプローチ
・自分から友達になりたいって近付いたくせに気に入った女の子とカップルになったら友達も平気で捨てる
・一度デートしただけでいきなり結婚を申し込む
・結婚は早いと諭す教師に対して「失礼だ!謝れ!」とキレる etc.etc.

ダニエル…こいつサイコパス?
“オタク”の様に自分の価値観だけをグイグイ押し付けてくる相当ヤバイ子供だと思うんですけど。
友情は大事だぞ、ダニエル。

親も先生も、出てくる大人はロクでもないのばかりだし。
ストーリーもずっとドラマチック方向だと思ったら、ラストの結婚式辺りから突然ドタバタコメディの様になっちゃうし。
イギリスとアメリカでからっきしヒットしなかった理由が何かわかる気がする。

「卒業」のサイモン&ガーファンクルのように(そういや「卒業」の主人公も一種サイコ野郎だったよなぁ)、ビージーズの音楽に誤魔化されてるように強く感じた自分は、もう荒きってるんでしょうか?
LEO

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