セリフが少ない上に会話の間が長くて眠くなりますが、よく見ているとシュールな場面や日本との習慣の違いに驚かされたりもします。
パンツ一丁の男性が多い事もだいぶシュール。
これは世界最大級と言われる三峡ダムの背景を知った上で鑑賞する方が良いみたいです。
私は鑑賞後に調べて、ようやく理解できました。
2010年9月の時点で127万人がダム建設のために強制移住を余儀なくされたそうです。
この人数は日本の政令指定都市、さいたま市や広島市の人口に近い数字です。
充分な補償も受けられないまま貧困層へと転落していると知りました。
中国の急速な経済成長の裏で取り残された人々のお話だったんですね。終始物悲しい雰囲気に包まれていました。
最後のシュールなシーン、綱渡りについては、中国共産党の体制批判が含まれているように私には見えました。
