パングロス

踊子のパングロスのネタバレレビュー・内容・結末

踊子(1957年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

◎バスガイドから踊子、芸者、3号‥妹の奔放

浅草のショウガール花枝(淡島千景)は、バンドピアニストの山野(船越英二)と同棲中。

そこに田舎でバスガイドをしていた妹の千代美(京マチ子)が訪ねて来る。
姉の仕事ぶりを見て、「私も踊子になる」と宣言。
グラマラスで色気のある千代美は、早速振付師の田中春男に目を付けられ、肉体関係を結ぶ。
それだけでなく、姉の留守中に山野を誘惑して、彼とも肉体関係に。

千代美は子どもが出来たというが正直誰の子か分からない。

ダンスの才能はあったのにすぐ飽きて芸者に。

それも飽きて、川口の工場の社長の3号に、と相変わらず落ち着きがない。

花枝の方は、山野と田舎に引っ越して、二人で幼稚園の先生をしながら、千代美の娘を育てるのであった。

‥‥というストーリーで、永井荷風の原作だそうだが、正直面白くない。

タイトルが『踊子』というぐらいだから、当然、主演の二枚看板淡島千景と京マチ子のダンスは拝めるが、あくまでソロではなく群舞のはずなのに、他のダンサーはロクに映さない。
本来なら、ダンスミュージカルとしても演出できるはずが、清水宏監督にはその気は全くないようだ。

それに京マチ子がファムファタールというのも別に珍しくもないが、相手役がまたかの田中春男と相変わらず風采の上がらない船越英二パパだというのも、あまりにも華に欠ける。

淡島千景はいつもの好演だが、あまりにもお人好し過ぎて拍子抜けする感じ。
何だか、つかみどころのない、田んぼのウナギのような、捕まえたとて食っても美味くない作品だ。

《参考》
*1 「踊子 映画」で検索 ※あらすじ未記入
ja.m.wikipedia.org/wiki/

*2 踊子
1957年2月12日公開、96分
moviewalker.jp/mv24994/

*3 vis8alpleas8re’s essay
2023-11-10
映画評『踊子』(1957)
vis8alpleas8re.hatenablog.com/entry/2023/11/10/102008

*4 『踊子』(1957年)
cinema
2022年12月30日 15:44
note.com/cinema1212/n/n7ff3403314c4

《上映館公式ページ》
生誕百年 女優特集・第2弾
〈宝塚歌劇出身の2大女優〉
越路吹雪と淡島千景
2024.4.29〜6.7 シネ・ヌーヴォ
www.cinenouveau.com/sakuhin/koshijiawashima/koshijiawashima.html
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