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いのちの子どものmhのレビュー・感想・評価

いのちの子ども(2010年製作の映画)
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イスラエルの病院で治療中の、ガザ地区在住のパレスチナ人夫婦の赤ん坊を通して語られるパレスチナ問題のドキュメンタリー。
•パレスチナ側(の病院)では手に負えない難しい手術。
•治療費の捻出をイスラエル人相手に募る。
•篤志家が現れるもイスラエル側のプロパガンダに使われるんじゃないかと危惧する母親。
こうしたことを、イスラエル側のジャーナリストが伝えてるため、言われてみたらなるほどプロパガンダチックかも。
母親の「命は尊くなんかない」というセリフが重い。
この母親がドキュメンタリー向けのいい性格をしていて、意地になって愚かなことを口走ったり、嬉しさと安堵で情動失禁起こしたりと目が離せない。
同時に教育の低さがわかるようにもなってる。
自爆テロを起こすこととシャビードになることをあえて混同させてるあたりに、製作者側の無自覚な悪意を感じた。
空襲警報ではなく、ミサイル警報なのが限りなくリアルで怖い。
街中で起こる大爆発や、分裂して降り注ぐ収束弾など、実際の映像が恐ろしかった。
バックボーン含め、かなりためになるドキュメンタリーだった。
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