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新選組血風録 近藤勇のotomisanのレビュー・感想・評価

新選組血風録 近藤勇(1963年製作の映画)
2.9
 何しろ"右太さま"だからしょうがない。いまでこそ多士済々な感じの新選組だが、こちらは近藤右太の賢兄に土方以下、愚弟揃いという感じが鼻を衝く。そんな中、監察の篠原を女と酒につかまって、なじめぬ近藤党から足の抜けないちょっと現代的な半端者としてぶっつけたところが特徴になった。
 こんな近藤以外は、闘場で身の始末もままならない腑抜け剣豪篠原やら日和見と不見識、不覚悟揃いという塩梅で、立ち回りの達者と血糊の量と右太さまで抜きん出たのだけ上々だった。しかし、右太衛門ももう齢か、天満屋では柱を背負っての立ちん坊がちと長すぎた。あくる年映画から去るのは仕方なかったか。
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