Yoshishun

ダークナイトのYoshishunのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.8
「ターミネーター2」とか「ダイ・ハード」もあったけど、基本アメコミ映画観ない自分としては最早エポックメイキング的な作品をチョイス。

アクション、ドラマ、ラブストーリー、サスペンスといった様々なジャンルが上手く融合され、それだけで飽き足らず役者陣の熱演や圧巻の演出というほとんど見所だらけの贅沢な一本。
観た後の感想は「本当にアメコミ映画?」と呟くこと必至です。

今更ですが、特筆すべきは誰が何を云おうとジョーカー。演じたヒース・レジャーは役作りの為に精神的に自分を苦しめたらしいですが、結果的にそれが死因の1つとして考えられてます。けど、その努力あってこそのジョーカーでした。彼の役作りは決して無駄になっていません。どんな正義も通用しない、絶対悪な猟奇殺人犯を心身ともに演じきった彼は、これからもハリウッドの名悪役として永遠に語り継がれることでしょう。

しかし、本作のキャラクターは全員個性があるから更に面白い。ジョーカーに全て食われそうで食われていない。主人公はジョーカーかもしれませんが、脇を固めるキャスト陣にも敬意を払うべきです。

更に更に、"正義"について深く追求した巧みな脚本と、エンターテイメントとしての映画を盛り上げる演出力もずば抜けている。特にハンス・ジマーによるスコアはピッタリ合いすぎていて逆に怖いw

いうなれば、すべての要素が手抜きでないからこそ、本作は名作と呼ばれるだけの作品だと思います。

日本では大ヒットといかなかったのが非常に残念です。やはりアメコミの食わず嫌いがもたらした結果なのでしょうか?ですが、今やヒーロー映画という枠組みだけでなく、映画史に残る名作と云われていることが唯一の救いだと思います。

今更こんな長文書く必要ないけど、それくらい本作が素晴らしかったということです。



…………ところで、明日はファーストデイですね……( ´∀`)
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