マーくんパパ

ぼくんちのマーくんパパのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくんち(2002年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

種違いの幼い兄弟一太と二太、母は男を替えては家を出たきり、久しぶりに帰ってきたら今度は又種違いのピンサロで働く姉(実は二太の母)を連れ帰る。この無責任な親子たちを尻目に〝生活とカネ〟を合言葉に貧しい小さな島で生き抜く兄弟と島の怪しげな面々を描いたコミック漫画の映画化。住む家まで男のために売り払い家族はバラバラ、〝ぼくんち〟と呼べるものが無くなり最後には島を出て行く幼い兄弟が逞しく健気に生きる人情喜劇だが、子育て放棄への怒りが先行して気持ち良くは観られない。猫のように沢山の子を産み捨てた子等が集まってのオババの葬儀シーンと、「ウチら貧乏だから」「あいよ」で兄弟をただ風呂入れてやる人情銭湯や「俺、貧乏」で半ラーメン食わしてやる不味いラーメン屋の描写に救われる。