犯罪心理学にも精通する黒人刑事のアレックス(モーガン・フリーマン)が、
才色兼備の女性ばかりを狙った連続誘拐犯罪を解明・解決していくサイコ・サスペンス。
序盤で行方不明の女性が無残な死体で発見されてから、一気に引き込まれる。
サイコ・サスペンスの傑作『セブン』の大ヒットを受けて数年後に公開された本作。
モーガン・フリーマンはその『セブン』に続いて刑事役での出演だが、存在感はやっぱり凄い。
ただ、この映画の真の主役は美人女性医師を演じるアシュレイ・ジャッド。
犯人に誘拐され、監禁されても決して諦めずに、死に物狂いで脱出していく、
知的で強い女性を演じており、全身全霊を傾けた演技は見事である。
女子大生ばかりを誘拐してレイプし監禁するという内容は、
猟奇性は充分なのだが、『セブン』に比べて、死体はあまり出て来ず、残虐性もあまり無く、やや残念なオチも含め平凡なサイコ・サスペンス。