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バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲のとぽとぽのレビュー・感想・評価

2.5
監督の作風。作家主義がしっかりと作品を形作る個性"クセ"になっていて、カルト映画的独特な世界観を作っている。今となっては味わい深い(?)珍品。ジョエル・シュマッカー監督らしいケバケバしくコテコテ高カロリーなビジュアル色彩感覚と、たまにやりすぎなくらいこれみよがしに入れてくるユーモアや分かりやすく寄ったりするカメラワークがインパクト大。開始早々、臀部と股間のアップ、ドン!ドン!衣装一つ取ってもドラァグクイーンのように華やかきらびやかで(話自体覚えていなくても?)思わず目を引き印象に残る。そして始終すごく笑い欲しがる貪欲なコミカルさ、皮肉交じりなアメリカンユーモアはもはや挨拶代わり。
タイトルに2人も名前出ているのに、キャスト順一番最初ヴィラン役シュワちゃん。主人公Mr.フリーズ?今となってはアクション畑シュワちゃんとドラマ畑ジョージ・クルーニーが同じ作品に出るのなんてなかなか想像できない。あと、タイトルロール演じる2人ジョージ・クルーニーとクリス・オドネルの髪の毛の長さ、髪型の感じが一緒。流石相棒、意識高い。スポーツ刈り自警団チーム。ジョージ・クルーニーにとって黒歴史かもしれないけど、ブルース・ウェインのプレーボーイというイメージは、彼自身の長年のイメージと重なる。
バットマン映画の冬来る?いや、ヒーロー&ヴィラン共に人数すごいことになってるお祭り状態!画期的キャスティング、2人はアダムとイービル。2番手に甘んじるサイドキック相方役の宿命に葛藤するロビン、若いな〜相棒解消?原作読んだことないけど、『ダークナイト・ライジング』然り、映画のベインは一人で悪事できないのか?これはこれと思って見れば微笑ましく楽しめる芳ばしい仕上がり。本作の中身は濃いのに薄いを地で行くようだけど、好き嫌い超えてシュマッカー監督が映像的見=魅せ方を心得ていたことは否定できまい。


アーノルド・シュワルツェネッガー、ジョージ・クルーニー、クリス・オドネル、ユマ・サーマン、アリシア・シルヴァーストーン
Freeze well! よく凍れ
サイズはLL?「いや、ワンサイズ下を無理して着てる」
「なぜセクシーな女は皆悪人なんだ?」
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