けーな

ボビー・フィッシャーを探してのけーなのレビュー・感想・評価

3.8
実在の天才チェスプレイヤーのジョシュ・ウェイツキンの父親フレッドが、ジョシュの生活を綴った本の映画化(出典Wikipedia)

チェスの話だが、チェスのことを知らなくても楽しめる。

天才少年ジョシュを演じるマックス・ポメランクが、とても可愛いかった。天才ってこんなだろうなと想像できた。そして、それと共に、天才を育てる難しさがよく伝わってきて、感動を覚えた。また、天才でなくても、どんな子供であっても、子供を育てることに共通することがあると感じ、感慨深かった。

主人公のジョシュは、7歳にして、勝ち続けることへの恐怖とプレッシャーに遭遇し、押し潰れそうになる。それを周りの人々の支えと共に乗り越えて行く。その姿には、胸が熱くなる。

周りで支える大人達にとっても、天才を支えることは簡単なことではなく、同じく葛藤を抱え、悩む姿に共感を覚える。両親は、もちろんのことだが、ジョシュにチェスを教える2人の大人の姿が、とても良い。1人は、元チェスプレーヤーで、チェスの王道を教えようとする指導者ブルース。もう1人は、公園で出会った、規則に則らない破天荒なチェスを教える路上生活者風のヴィニー。ブルースは、ベン・キングズレー、ヴィニーは、ローレンス・フィッシュバーンが演じている。この2人の名優が、この作品をぐっと良くしている。

ベン・キングズレーの演技が、とても良かった。前日に「しあわせへのまわり道」を見たばかりで、そこで、ベン・キングズレーは、インド人を巧みに演じていたが、今作では、
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