あかつか

白昼堂々のあかつかのネタバレレビュー・内容・結末

白昼堂々(1968年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

渥美清。北九州で泥棒組合の親分。デパートを狙って仲間と一緒に東京進出。

良妻賢母ならぬ良妹賢妹さくらの面影の微塵もない凄腕スリの倍賞千恵子。かわいい。助っ人として渥美清と一年契約。啖呵切るシーンも育ちの良さが出ててね。

炭鉱閉鎖で生活難の面々。

「わしらこないだまで黒い石掘っとった田舎者じゃけ」

「アイゴー!」

食うために食わすために、ある者はスリになり、またある者は警察官になる。

寅とさくらに加えて、佐藤蛾次郎も出てて、まるで『男はつらいよ』のスピンオフみたいで序盤は楽しい。冒頭から欽ちゃんと坂上二郎も出てきて賑やか。記憶喪失の田中邦衛や弁護士フランキー堺ら脇役もしっかり。

ところが、どうにも焦点が定まらない。渥美清と倍賞千恵子を軸に話が進むのかと思いきやそうでもない。

ラストのミッションインポッシブルも10分程度であっさり失敗。

むむ、なんか残念なところはありつつも、貴重な一本でありました。

ジャケットがかっこいいので0.5点加点。
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