Itsuki

真昼の決闘のItsukiのレビュー・感想・評価

真昼の決闘(1952年製作の映画)
3.8
結婚式を挙げたばかりの中年保安官ケーンは、自分が以前逮捕して絞首刑になるはずだった男ミラーが釈放されて正午に街に帰ってくるという噂を聞き、住民達や保安官仲間に協力を求めるが、臆病な住民達はケーンを見放し家に閉じこもってしまう。
ケーンは1人、街の安全をかけてミラーと仲間の4人を迎え撃つ!

1952年公開!アカデミー4冠の大傑作西部劇!
まずびっくりしたのは10時40分から80分間の出来事を描いているんだけど、映画は84分。ほぼ映画内の時間と同じなので10時40分から観ることをオススメします!(僕はガッツリ夕方に観ました!)

西部劇の主役といえば「無敵の早撃ちガンマン」っていう印象が強いけど、本作は当たり前に死ぬことが怖いと思う普通の中年男性。飛び抜けた個性がないからこそ、観ている僕たちは応援したくなる魅力的な主人公です。

普段は街を守る正義感と良識に溢れて住民からも愛される保安官だけど、とにかく住民達が酷すぎる!!
「死ぬのは御免だ!」とか最初から尻尾を巻いて逃げる人が潔いと思っちゃうくらいに「お前はいい奴だよ!」、「彼の活躍はお金に変えられない!」とか言うくせに結局協力してくれない人もいるめちゃくちゃ人間の本質ドバドバ映画。
主演男優賞を獲った主演のゲイリー・クーパーの演技も相まって本当にケーンが可哀想でした。

そして時は12時!ミラーが街に到着してからの銃撃シーンは痺れる。アクションシーンは文句ないです!
ラストの展開に「自分だったらそうするかもしれないけど、ケーンもそうしちゃうかー。」という盛り下がるポイントがあったのには少しがっかりかな。

若さゆえのイケイケ感がある当時27歳のリー・ヴァン・クリーフもミラーの仲間役としてのなかなかいい雰囲気出してるので観てみてください。
Itsuki

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