Shiro

ベルリン・天使の詩のShiroのネタバレレビュー・内容・結末

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

「ベルリンの壁がある時代のお話」
昔観た時によくわからなかった映画。今回は批評を読んでから鑑賞。とにかく言われないとわからない裏設定が多すぎる💦
Hiroshima mon amour ヒロシマ・モナムールの影響を受けて作られた映画だそう。最初は大天使ミカエルを画面に出そうとした。
ワイマール憲法という、当時もっとも先進的な人権規定をもっていたドイツ。焦土となったベルリンは神様に捨てられた。天使にとっての罰が、ベルリンにずっといること。能力を奪われて人を見守ることだけしかできない天使。老人ホメロスは『 ベルリンの幼年時代』を書いた
ヴァルター・ベンヤミンを体現している。 ベンヤミンの『歴史哲学テーゼ』で語られる「歴史の天使」論はクレーの『新しい天使』に触発されたものだそう。ベンヤミンはドイツからの亡命途中、ピレネー山中で自殺するまで、この絵を携行していた。
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