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ベルリン・天使の詩のntm723のレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
5.0
やっと観れた。シネフィルか何かでやってた録画を観たけど、まずオープニングでヴィムヴェンダースのインタビュー映像が流れて、もうそれ観ただけで監督の虜になってしまった。
途中でうとうとしてしまってもいいですよって。でもこのインタビュー映像を見て寝落ちしないでねっていう監督かわいすぎか。
でも確かに、途中で寝てしまう映画って案外嫌いってワケではないことが多い。いや、むしろけっこう心に残る自分にとって大事な映画やったりする。

本編始まったら、東西分断時代のベルリンの街並みとか音楽の感じからずっと暗い雰囲気が漂ってるけど、ストーリー自体はすごいファンタジーで、天使がみんな愛おしい。
でもその裏には、東西統一に向かって決断しようっていうベルリーナーの強いメッセージがあるのね。

ベルリンはヨーロッパの中でもかなり好きな街で、天使が座ってるジーゲスゾイレとかテレビ塔とかカイザーヴィルヘルムの教会が出てきて感動した。あの図書館次は絶対行きたい!

私たち人間の何気ない行動やら当たり前の感覚も天使にとっては羨ましいこと。そう思うとなんか小っ恥ずかしいけど生きてるっていいなーと思えた。
全知ではないから、予感を味わえる。

私にも天使がついてくれてるんかな。
前向きな気持ちになれた時は天使が肩に手を置いてくれてるんかな。
そんなメルヘンな気持ちになれた。

オープンカーは、盗むか盗まれるかだけの車ってセリフがつぼ。
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