リメイクの「シティ・オブ・エンジェル」も両方好き。
モノクロの映像。冒頭にビルの屋上のオブジェの上に立つ翼の生えたスーツ姿のおじさんはブルーノ・ガンツ。
彼の目には世界がモノクロに見える。彼の姿は子供たちには見えるが大人には見えない。
天使は悩みを抱えた人々をみつけると、そっと手を肩に置く。人々は晴れやかな表情に。天使もそれを見て自分も幸せを感じる。このあたりの流れがとても好き。
天使がスーツを着たおじさん、しかも二枚目じゃないところが親しみがわき、ちょっとおかしな感じもするんだけど、それがいいんだ。しかもベルリンのモノクロの町並みとミョーにマッチしてるし。
そんなおじさん天使も女性に恋い焦がれる。微笑ましいし、ファンタジックだし、それでいてどこかシュールな設定。
モノクロで流れていた町並みがカラーになる瞬間、主人公と同じような高揚感を味わえるのが不思議。
なにもかもが珍しい、なにもかもが初めて、そんな堕天使のダミエルの人間界でのういういしさが微笑ましい。
彼は気持ちは天使のままなんだから、まさに天使のような人に愛されたヒロインは幸せだろうね。
これベルリンの壁崩壊前の映画なんだよね。
偶然にも1つの壁を乗り越えたダミエルに幸アレ。