Omizu

親愛なる日記のOmizuのレビュー・感想・評価

親愛なる日記(1993年製作の映画)
3.8
【第47回カンヌ映画祭 監督賞】
『息子の部屋』ナンニ・モレッティ監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品され監督賞を受賞、ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞では作品賞と作曲賞を受賞した。

モレッティはいいと思ったことがない(新作『チネチッタで会いましょう』はひどかった)のだが、本作はモレッティのいい意味での軽さが活かされていてなかなかよかった。

全部で三章に分かれており、モレッティ自身を主人公としたドキュドラマのような形で進んでいく。個人的には第二章の島巡りがよかったかな。それぞれの島への偏見と嫌悪に満ちていて毒っ気がある。それが面白い。

まぁなんてことはないエッセー風映画なのだが、モレッティ特有の軽い演出が内容とマッチしていた。

漢方の医者のくだりは差別的と言えなくもないブラックさでどうなのとか思うところはあれど、イタリアの街並みを映した撮影もいい。

イタリアの地理を知ることが出来るという意味ではいい作品。語りはけっこう偏った見方な気がするが…

終始面白く観ることが出来た。モレッティの最高傑作はこれなんじゃないかと思わせられる作品。変に凝りすぎずにこういうシネマエッセーをモレッティは作るべき。
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