二瓶ちゃん

シンデレラの二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

シンデレラ(1950年製作の映画)
3.8
身の丈に合うという言葉を感じる物語。
古典的なものほど劇場で見たいので鑑賞。

RKO RADIO、WALT DISNEY。

ウォルトディズニー100周年記念上映。冒頭の山寺宏一映像は全作品共通してるみたい。
どんな人にも夢をくれる本作、前回行ったアナと雪の女王に比べると大人気。客席もほぼ満席。
姫君の来場が本当に多かった。姫君と連れの殿方も多かった。姫君は、バターポップコーンを買っておられて、柔軟剤のような召物の匂いと混じって、会場は、パーマを終えた後の美容院のような匂いに。特殊。久々に会場に人の多い映画館を見ました。

【夢を、あなたへ】

近年の価値観の移り変わりに従って、アロマンティック・アセクシャルや同性愛、男女同権を主張する際のアンチテーゼとして取り上げられることも多い今作、シンデレラ。

人間に仕える、ネズミや猫、王様の部下たちなど、支配されるものと支配するものという構造はある、そして、男に仕える女という感覚、これもある。諍う人はそうするだろうけど、これは時代の流れなので、これには目を瞑るとして。

結果見に行ってよかったかな、という印象。流石dreams are forever を謳うディズニーのアニメなだけあって、吹き替えの方が本当に素敵。特にシンデレラ。声が澄んでいる。アニメーションもCGの気持ち悪さとは思い美しさと滑らかさに満ちている。

正直話の中身知ってたけど、ネズミ大活躍だなぁという所感。ルシファーとガスのアクションシーンにドキドキ。最後にはガスが可愛く見えるのはディズニーマジック。

上映時間はポップコーンのビッグサイズを食べ切れるか不安なほど短いが、正直中身は濃い。割とこれ一本でお腹いっぱいかも。しかし、たぶん流れをなんとなく知ってるから冗長に感じる部分が多かった。

短い、だが長い、飽きるかもしれない、でも、フェアリーゴッドマザーがいつかあなたのそばに、という優しい夢を見せてくれる作品。ということでこの評価。

呪文のシーンは何故かロバート秋山を思い出した。