HidekiIshimoto

馬鹿が戦車(タンク)でやって来るのHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

3.5
志麻さま見たさに観てみたら3つある"馬鹿シリーズ"の1つだった。ポリコレなんて言葉のない頃のシリーズ名。どうやら邦画界最後の巨匠、巨匠というより職人の印象の山田洋次。wikiの年表見てみたらこのシリーズ3つともが64年作だった。69年にいよいよ寅さん一作目なんだけど、そこまでの5年間になんと9作品も監督してて脚本だけのも4作品ある。で80年代までは毎年2,3本撮って、02年には『たそがれ清兵衛』でチャンバラ時代劇そのものをツーランクほど格上げして、来月には新作公開という職人にしてやっぱり巨匠な山田洋次。64年といえば正気だった頃の東京オリンピック。高度経済成長始まり始まりの年。けどこれ「なんだキチガイか…」で始まる貧民物語。けど大らかで豪快で庶民が生き生き楽しそうなこの頃。けどカタワって台詞もある馬鹿シリーズなので今じゃTV放映無理作。けど俺の理想観音の岩下志麻さま顕現作。志麻シーンは志麻以外が白黒に見えちゃう志麻マジック。