【若草物語】のアンドリュー・ソルト脚本、
ニコラス・レイ監督による【ヒューマン・ラブ・
サスペンス】。
グロリア・グレアム嬢繋がりで鑑賞。
現代でも全く通用するテーマ。
殺人容疑をかけられた客家ディクソン(ハンフリー・ボガート)は、同じアパートに住むグレイ(グロリア・グレアム)の証言によって助けられる。それをきっかけに愛し合うようになった2人。次第に暴力的な面を見せていくディクソンの変貌ぶりにある[疑惑]を持ち始める…。
物語の核は、どう見てもディックは、完全【黒】
だろうという展開で進行、、。
終盤の車での帰り道〜のシークエンスは、それが
決定的に観客に提示される。
犯人が誰か⁈とか、トリックという類は、本作で
重要では無い。
異色と言えば、異色サスペンスなのだが、
、
同類では、先駆けのヒッチ作【疑惑の影】、
◯パターンでは、【◯と◯のナイフ】、男と女の
関係性では、近年で言う【ブルーバレンタイン】に
通ずるものを想起した。
そして、、
畳み掛けが素晴らしい終盤〜は、邦画の【◯◯】
を想起した結末、、物事に ◯◯れ はあると、痛感
させられる深い【名ラスト】。
タバコというアイテムの演出(2人の仲の象徴)
が上手く、印象深い。
バーの2人を捉えたショットは、とても美しく絵に
なり、惚れ惚れ(何回でも観れる)した。